『世界』連載 内田聖子「デジタル・デモクラシー - ビッグ・テックとの闘い」

 

『世界』2022年1月号から始まった新連載。

ネット利用があたりまえになっている人々の間でもっと話題になっていいし、そうでない人も監視カメラによる顔認証は気がつかないうちにされてしまうことですから、要注目連載ですよ。

 

 

 スマホの普及で、戦後のある時期一部の人たちにとってアジールの役割を果たしていたマスメディアが衰退していっています。日本の戦後大衆文化はそういう場所を拠り所にしていたのですが、今はソーシャルメディアで万人による闘争に近い状態になりつつあります。かつてマスコミ文化人が気がつかないまま見る人に与えた危害を、いまや一般人誰もが見も知らない人に与えるようになったのかもしれない。そんなこわさを感じることがあります。