『世界』2023年4月号 和田秀子「死者最多のコロナ第八波 切り捨てられた高齢者」

 

 約2万人弱が死亡したコロナ第八波、その死者の約八割は70代以上の高齢者だった。しかし世間はもうコロナ禍は過ぎ去ったかのような風潮となり、ひっぱくした医療・介護現場からの声が大きく取り上げられることはないままになっている。この記事では、コロナ第八波で病院や高齢者施設で何が起きていたかをレポート。医療につながれないまま亡くなった独居老人も目立ったという。ある看護師が言う:

「かかりつけ医が、検査・診察し、速やかに地域の病院につなぐという当たり前の医療体制があれば、高齢者でも救える命は増える。その体制を構築しようとせず、<死ぬのは高齢者だから>と、為政者が繰り返すのは無責任。一度、命の切り捨てを許したら、歯止めがかからなくなってしまう。障害者だから仕方ない、子どもだから仕方ない、とエスカレートしていくんです」(吉川さん)
(引用元:『世界』2023年4月号 p.78)

また、発症早期に飲めば高い効果が見込める抗ウィルス薬があるのだが、なぜか日本ではアメリカなどに比べて処方された人が少ないままだとか。厚労省の周知不足ではないかと見られている。

くわしくは『世界』4月号で読んでください。