茨木でコンビニ強盗で逮捕され服役した栃木県内の刑務所で、既に「コンテストに応募した作品を盗まれてアニメ化された」「パクリが許せない。ガソリンを撒いて火をつけ、皆殺しだ。復讐だ」と、刑務官に語っていたのですね。刑務所内でも小説を書くといってペンやノートを借りに来る青葉が時に興奮してそんなことを言うのを刑務官はなだめていたそうです。くわしくは上の記事を読んでください。
茨木でコンビニ強盗で逮捕され服役した栃木県内の刑務所で、既に「コンテストに応募した作品を盗まれてアニメ化された」「パクリが許せない。ガソリンを撒いて火をつけ、皆殺しだ。復讐だ」と、刑務官に語っていたのですね。刑務所内でも小説を書くといってペンやノートを借りに来る青葉が時に興奮してそんなことを言うのを刑務官はなだめていたそうです。くわしくは上の記事を読んでください。
このエプスタインの事件を見て、昔見た映画「スキャンダル」を思い出しました。英国のプロヒューモ事件に材をとった実録ものです。女優のセクシーさが宣伝されてましたが、女性と政治家を仲介者となった男を演じたジョン・ハートが、うまかったですよ。
プロヒューモ事件でも、仲介者となった男は自殺しています。
ジェフリー・エプスタインの事件は、児童買春というか、子どもが大勢虐待されていたというのがまず出てきていて、プロヒューモ事件のような、はなから政治スキャンダルというのとは異なる事件ですが、エプスタインが富豪で多くの上流人士と交流があったことから、いろいろなウワサが出てきていますね。ハリウッド・バビロン的な事件というか、すでに映画やテレビ、最近だとネット配信のドラマとか、この実録ものを作ろうと動き出しているんだろうな、と。
既に実録もの映画のネタにされそうなウワサが出尽くした後なので、後手に回った感はあるが、検視局がはっきり断定したのはいいこと。
このエプスタインだが、はじめは高校の教師をしていたそうで、その後トレーダーに転身して大金持ちになりそして……という経歴なのだけど、高校の先生になってたのはひょっとして女子高生と接触する機会が多いからなのだろうかとかんぐってしまう。
こういうとあれだが、とにかく娑婆をうろつかないでいてくれれば安心だと思ってる親御さんは多いだろうな、エプスタインみたいなのは。
今回の「表現の不自由展・その後」中止の大きな理由となった、電話回線パンクだが、上の記事にコールセンターについては次のような説明があった。
そして、問題は③でした。大量の抗議電話が来ることは事前に予想できたため、当初より外部のコールセンターに対応業務をアウトソーシングするという手段は検討していました。しかし行政の文化事業の場合、説明責任も生じるため、安易なアウトソーシングもできないという問題もありました。そのため、会期前までに電話回線を増強するという対応を行いました(2日午後にはさらに追加したと聞いています)。これについては、新国立競技場の建築コンペでザハ・ハディドを選出した建築家の事務所に、抗議電話が殺到した際の数字などを参考に、有識者と検討して決めました。
ただし、この対応にも限界がありました。そもそも、抗議用の特設回線をつくってコールセンターに回しても、大きな事業では抗議がまず本体や本庁に来ることも多く、そこから職員が特設回線を誘導する形だと事務局の電話が塞がり、朝から晩まで本来の業務ができないという問題が解決しません。また、これだけ大規模な行政に対するクレームを民間事業者のコールセンターで引き受けた事例は、これまで1件もないそうです。組織的な抗議電話の炎上対応をコールセンターに任せるというのは、そもそも現実的な選択肢でないことが今回のことでよく理解できました。
これは将来的には技術的にもっと上手にさばけるようになるかもしれないが、AIでの対応になったりすると、抗議の電話を入れてきた側が怒るかもしれないので、やはりめんどいですかね。ちなみに、電凸という方法は、左派も使ってきた抗議の仕方です。
あと、上の記事では実行委員会が下請け制作会社みたいに見えるせいか、この本を思い出しました。
NHK・ETV2001の「戦争をどう裁くか」というシリーズの「問われる戦時性暴力」という従軍慰安婦を取り上げた番組が改ざんされたことについてのルポルタージュと考察です。
戦時性暴力については被害者が立ち直れるよう支援することが最優先ですが、この、戦争に巻き込まれて傷ついた女性を前面に押し出すのは、戦争そのもの(政治経済)から目を逸らさせるという副作用が伴っている。日本で左派が従軍慰安婦など、女性問題をやたらプッシュするようになったのがソ連崩壊後というのも、うーん……になる一因です。
これもある種の、弱者女性利用なのではないでしょうか。被害者女性を依り代にして普段言えないことを彼女らの口を借りて言うような面が、支援するエリート女性にはないですかね。実際に被害者を日常生活面で支えるというのとは、ひとつちがったものを感じるのですよ。
なにもしていないのにえらそうにいうな、と言われるのでしょうが、本を読んだ感想のひとつとして自分の日記に書いておきます。
なんというか、その題名通りの展開になってきてますね……
www.asahi.com
今回は、変なファックスが来たせいで、入場者の身の安全を最優先にした、ということでしょう。
美術館問題といえば次の本も読んでもらいたい。内容は、森美術館に抗議したのにまともに対応してもらえなかった側からの記録で、美術館に抗議するっていうのもいろいろあるわけですよ。過去の、抗議で展示中止になった事例も紹介されています。
いま読み返すと、女性の間の格差、エリート女性と、さらに踏みつけられる弱者女性、といったことについて思いを巡らせずにはいられません。エリートでなければ入れない場所もなければならないというのは分かるのですが、傷ついた女性をサポートしている人たちがいることも忘れてはならないと思います。そして、ほんとうに踏みつけられた人は抗議の声すら上げられない、ということも。
普段ずっと意識しているのは無理でも、時にはこういう本を読んで、思い出してください。
『世界』2019.8 師岡カリーマ・エルサムニー「すぐそこにある世界 第5回 アッラーとやおよろず」は、梨木香歩『椿宿の辺りに』を読み、日本の神話や古来からの言い伝えに材を取った一神教の世界観とは全く異質な筈の発想から紡がれた物語から何故かエジプトの懐かしい記憶を呼び覚まされた著者が、日本で言うところの八百万の神々を「精霊(ジン)」と置き換えると、中東の人にも日本人のいう「神(カミ)」がイメージしやすくなるのではないかと思い当たって、さて、という話でした。くわしくは『世界』を読んでみてください。
こういう話を聞くと私はうれしくなります。なぜならアラビア語を勉強しているからです。神道では祭事では祝詞を誦みあげますが、これは仏教のお経とはちがって日本の古文ですから、現代文にくらべれば古風な言い回しですが、聞いていて日本語としてそのまま耳に入ってくるのです。YouTubeでイスラムの礼拝を見ると、クルアーンはアラビア語ですから、たぶんアラビア語話者にとっては神道の祝詞を聞いているのに近いのではという印象があるのですね。うつくしいけれども遠い世界に見えるものに、少しでも近しいものを感じると、うれしくなり、もっとわかりたいから勉強を続けよう! という風になります。
モスクの中に仏像みたいなのがないのも、神社に通じるものがあり、仏教よりはなじみやすい雰囲気を感じてしまうのです。
ただ、私は家が神道だから神道のものになじんでいるというだけで、きちんと神道の勉強をしたわけではありませんし、ほかの宗教についても同様ですので、たんに個人的感想しか出てきません。仏教よりはキリスト教やイスラムに関心がわくのは、神、という概念に引かれるからでしょう。不可知をも含みこんだ世界を神が表すなら、既知と未知を常に意識する科学研究は神が寄りそう学問と言えますし、科学者が全能の慢心に陥りそうになるのを引き留められるのも神しかいないでしょう。
神、といえば、『ほんとにあった怖い話』で今も人気連載中の山本まゆりの霊能者・寺尾玲子の活躍を描くマンガがあるのですが、単行本『霊界への道標』では、寺尾玲子が霊能者になるまでの成長過程が描かれていて、子供のころから心霊体験をし、心霊に関する勉強をするようになり、様々な体験を経て、「神様というのは、祀ればご利益をくれるとか、そういうせこいものではない。形があるようなものではなく、本当の神様はもっと広くて大きい自然とか宇宙みたいな存在なんじゃないか」と気づく場面があります。これも、一神教の神の概念と重なるものがありますよね。
だんだん話が脱線してきましたが、私はリアルではオカルトな人と接するのは苦手なのですが、『ほんとにあった怖い話』みたいなマンガを読むのは大好き、とくに山本まゆりの寺尾玲子シリーズは、基本、悩んでいる人が救われる話ですし、寺尾玲子は霊に惑わされずにしっかり日常生活を送ってくださいというメッセージを送る人なので、安心して楽しめます。
それと、これは余計ですが、女子が心霊話を好きなのを嗤う男性は多いですが、男性が思っているように本当に信じているのかというと、それは微妙にずれている、男性には伝わりにくい感覚があるのかもしれない。男性はね、普段、女性を「心霊」のように扱っている、女性が話していることを霊が話しかけてくるもののように聞いている。女性もそのような在り方で男性にとりついて社会が成り立っている。だから、男性には女性という逃げ場というか糊代みたいに使えるものが日常あたりまえにあるんだけど、女性にはそれがないから、それで、女性には「心霊」が必要になってきてしまいがちになるんじゃないでしょうか。
暑い夏の夜、そんなことを考えてしまいますね。
魔百合の恐怖報告 霊界への道標 (HONKOWAコミックス)
# いま見返すと後部に謎の空白が! 編集で直そうにもどうにもならない orz
私的には、右翼のハートに火を点けるのは別の作品かなあと想像していたのですが、抗議がいちばん集中したのはこの少女像だったそうで、これは右翼に限らず多くの市民が反発したということでしょう。このところテレビのニュースでは日韓の対立が報じられていて、韓国でNOアベとか書かれたプラカードを持った大勢の市民が抗議デモしてる様子が見られますが、その日本版がこの少女像への抗議になったのでしょうか。
かつて展示場から撤去されたことのある作品を集めた展示会ですから、こういう出来事もその趣旨に沿った一幕になるということかな。リアルタイムで目撃! みたいな。
脅迫めいたものも届いているそうで、警備は厳重にして、無事にイベントが終了することを祈っています。