林真理子のエッセイに出てくる「オクタニ社長」とは奥谷禮子女史のことですよね?

たとえば『夜ふけのなわとび』(ISBN:4163667407)の「よくやるよ」と題されたエッセイに、林氏があるパーティーでアリアを歌うようオクタニ社長に強要され、ことわることができずに歌わされたことが書かれている。
林氏曰く「私はこの人に何を言っても無駄だと思った。」
そして、オクタニ氏の「何ごとにもポジティブな」性格を見せつけられた思い出も語られる。
これを読むと、最近話題の問題発言(痛いニュース参照)も、奥谷女史のお口から発せられるのは自然なことなのがわかってきますね。確信犯というより天然、だと思うな。
しかし林真理子はさすがだ。『夜ふけのなわとび』の中では、オクタニ女史も小さな素材のひとつでしかない。保守的に見えて実はトルーマン・カポーティよりはるかにタチが悪いのが、名人林真理子なのかもしれないな。