- 作者: 木村靖二,長沼秀世,柴宜弘
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1997/12
- メディア: 単行本
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ヴェルサイユ・シンドロームに覆われたワイマール共和国でのシュトレーゼマンの孤独な努力を、この本は評価している。
政治信条を最期まで捨てない政治家はたしかに美的感銘を与えるが、それはしばしば無責任なデマゴーグと紙一重であり、現実を踏まえて自己変革を遂げ成長する能力もまた必要である。それを実証し、一見平凡な政策を実行したところが、シュトレーゼマンの傑出した点であった。それだけにかれは絶えず右派から攻撃され、党首であったドイツ国民党内でも最後まで反対勢力の策動に悩まされ、外交は社会民主党の支持に頼らなくてはならなかった。
(引用元:『世界の歴史26』中央公論社)
それにしても、ワイマール文化といいロシア・アヴァンギャルドといい、とても魅力的ですね。