奥谷禮子氏がポスト小泉に期待しているもの

奥谷禮子の私的通信:Reiko's styleより(参照
せっかくの奥谷談話が新聞記事の写真でしか出ていないので、ここに引用しておきたいと思います。暇だから。

引用元:産経新聞 2006年7月11日(火)

私も言いたい ポスト小泉

ザ・アール社長 奥谷禮子
昭和25年、兵庫県生まれ。56歳。甲南大学卒。日本航空に入社し国際線客室乗務員として働く。57年、「ザ・アール」設立。平成14年、ローソン社外取締役に就任。今年1月からは日本郵政株式会社の社外取締役
「消費税率を上げる」と言えますか

 国民の人気が高い小泉純一郎首相が総裁になったことで派閥間の密室談合による総裁選びの時代は終焉を迎えた。総裁選も国民世論を意識した首相公選の意味合いが強くなってきた。
 だから、脱派閥のオープンな雰囲気の中で総裁選を行うのが理想的だ。しかし、自民党最大派閥の森派では有力候補の安倍晋三官房長官福田康夫官房長官の両雄を一本化するという動きがあり、これは違うと感じた。同じ派閥でも出たい人が出ればいい。そのほうが国民に分かりやすい。
 また、総裁選候補者は政策をいくつも並列的にアピールするのではなく、たった一つの具体的な政策をいち早く国民に提示するだけでいい。小泉首相は5年を超える在任期間で構造改革に取り組み、郵政民営化を実現した。党との軋轢を物ともせずに改革を推し進めようとした小泉首相ですら、大変困難だったのだ。小泉首相の後継者が、あれもこれもできるわけがない。
 自民党は今回、国民に人気がある人物で、しかも国民に不評な政策を説明できる資質を備えた総裁を選ばなくてはならない状況に追い込まれている。政府は財政赤字を抱え、国民には増税と、今まで享受してきた年金・医療など社会保障の"既得権益"の返上をのんでもらわなくてはならないからだ。
 だから「消費税を上げます」と言える総裁でなくてはならない。だれだって税負担が増えるのは嫌だ。けれども、「あの人が言うなら仕方がない」と国民を納得させる能力が必要なのだ。
 つまりポピュリズム大衆迎合主義)に陥らず、つらい決断や国民に厳しい政策もちゃんと説明できるカリスマを持った人物が求められている。新総裁は国民の自立を促せる"指導者"の役割も担わなくてはならないのだ。
(後略)

奥谷氏は、その類い稀なご自身の能力を駆使して、現在クレムリンのボスを務めていらっしゃるプーチン自民党に派遣してあげればいいんじゃないの?それがいちばん手っ取り早いですよ。
この奥谷の話だけ聞くと、政府は「増税」と「年金・医療など社会保障の廃止」を目論んでるように受け取れるんだけど、そうなの?そうなの。ふーん。