呪怨2

監督・脚本:清水崇; 主演:酒井法子
2002年 日本
DVDで鑑賞。
幽霊屋敷と呼ばれている家でのロケに参加した人たちが次々と不幸に見舞われる。
ホラークイーンの異名をとる女優、京子(酒井法子)も出演者の一人だったが、ロケからの帰りに交通事故に遭い、運転していた婚約者は重態に、自身は大量の出血、流産したとそのときは思った。ところが、しばらくして医師にかかると「もう三ヶ月ですね。順調に育っています」といわれてしまう。当惑する京子、そんな中、京子の母が急死してしまう。……
最初に京子が交通事故に遭う場面から始まり、時間が前後する形でそこに至るまでの出来事が紹介されていく。京子は事故直後から小さい男の子の亡霊のようなものが時々見えるようになり悩まされるのだが、他のロケ参加者は別の場所で女の髪の毛におびやかされる。
死人みたいとはいえ小さい男の子と、女の髪の毛と。視覚的にどちらが怖いかといえば、私には女の髪の毛のほうが怖かった。
メークを担当していた人が、メーク室でかつらを並べていく場面があったけれど、それだけでもう怖い。かつらが並んだままでいるのも怖い。美容院に行くと時々かつらが置いてあったりするが、あれも怖いのだ。
私が勝手に怖がるのはともかくとして、かつらに使う髪の毛はどこから持ってくるのだろう。でも、あまり考えたくない。かつらとは遠く離れたままでいたい。
女の髪の毛の他では、ロケ現場となった家の中にあった日記の中身がこわい。字面といいところどころに描かれた絵といい、こんなの書いた人には近づきたくないと思わせる壊れたかんじがするのだ。
それと、これは一般的にだけど、人間みたいな姿かたちのものが人間の動作としては不自然な動きを自然にしているとぎょっとしますね。『リング』で井戸から出てきた貞子さんもぎくしゃくぎくしゃくこちらに向かってきたけどさ。
呪怨』という映画はすごく話題になってたし、ハリウッドでリメイクもされているそうだけど、私は未だに観ていないので、前作と2のつながりがまったくわかってないままだったりするわけですが、2は酒井法子がとてもよかったです。