森元首相に同意する

森氏、民営化見直しで首相擁護/「熱意買うべき」と - 四国新聞社
麻生首相郵政民営化見直し発言についてなんだが、私も上の記事で森さんが言ってるのと同じようにしか思っていない。民営化されてどうなったかそろそろ見直してみないといけない、という麻生の考えはまちがっていないのではないだろうか。
くわえて思い出されるのは、2007年10月、いよいよ郵政民営化!となったとき、まったく世間は盛り上がらなかったこと(参照)。時期的に、アメリカのサブプライムローンの件が日本のテレビでも報じられるようになってきた頃で、バブル崩壊ムードが日本にも浸透しはじめた矢先にあたったこともあるでしょう。しかし、「郵政選挙」と呼ばれた2005年のあの選挙、あの小泉フィーバーを現出させた人々のうち、郵政民営化それ自体を熱望していた人は案外少なかったということなのではないでしょうか。
郵政民営化」に象徴される「改革」が行なわれれば、世の中が少しはいい方向に変わるかもしれない、という漠然とした期待が沸騰していただけで、郵政民営化するとは具体的にはどのように変えるのか、というところまで目配りしていた人は、全体から見ると少数でしかなかったんじゃないか。そのことを当時の自民党側のスタッフはよくわかっていたからこそ、「B層をターゲットに宣伝しろ」などという指令を出してたのではなかったか。
そうなると、現在テレビのニュースでは叩かれている麻生のあの発言、あれは単なる事実をそのまま言ってしまっただけ、ということでしかないのではないか。
麻生をやたら叩きまくっているテレビは、同時にいまだに竹中平蔵を識者として出演させて過度に持ち上げて見せています。そんなテレビでいま麻生がボコボコにされているのは、郵政民営化を見直すなんて言い出したからなのかとすら思えてきます。
麻生首相、これまでにも軽率な発言で度々非難の的にされてきましたし、現在の立場を常に頭に入れて無駄な反発を招かないよう発言は気をつけるのに越したことはないわけですが、今回の発言については、粘着されすぎに私には思われてなりません。