『世界』3月号 特集・世界経済 長期大停滞の10年へ

岩波書店『世界』(http://www.iwanami.co.jp/sekai/)
2011年3月号の特集「世界経済 長期大停滞の10年へ」はおもしろいので読んでみてください。上のサイトから目次と紹介が読めます。
赤木昭夫「失われるか世界の10年」では、1929年の大恐慌とくらべてどこが違いどこが同じかを検証し、本質的には同じであると結論づけています。
金子勝「甦る“ブッシュ=小泉”の亡霊」では、菅政権の小泉政権化を批判。オバマ小泉政権化していると批評しています。
服部茂幸「アメリカ経済を「日本化」させたFRBの理論と政策」では、ヘリコプター・ベンが“バーナンキさん”と揶揄を込めて呼ばれるようになった経緯を、大瀧雅之「本当に「失われたもの」はなにか?」では、雇用者所得が低下する一方で企業所得は上昇していることを示し、マスメディアが流す俗説が人々の認識を誤らせていると訴えています。
小沢一郎は『日本改造計画』のころから変わらないだけですが、菅総理のぐだぐだな変わりっぷりには恐怖すら感じます。まず民主党支持者が声を挙げて、菅政権の小泉化を阻止してもらいたい。たとえ小沢が選挙のことしか考えてなかったにしても、彼が掲げた「国民の生活が第一。」というスローガンに大勢の国民が共感したからこそ政権交代が起こったのです。それが忘れられてはならない。