「ハシズム」

反「ハシズム」集会に香山リカ氏ら 平松市長も出席 - asahi.com
毎日新聞がオンライン版の見出しに「自炊」というネット隠語を使ったときほどの抵抗感は覚えなかったが、「ハシズム」というのははてなブックマークで一部の人が使っている俗称だくらいに思っていたので、朝日新聞の記事の見出しになってると一瞬へんなかんじがした。
でも、考えてみれば、『AERA』に顕著なように、朝日は前からダジャレが好きなところだったんだわ。
上の記事なんだが、読んでマイケル・ムーア監督の「華氏911」をふと思い出した。「華氏911」がグランプリをとったカンヌ映画祭で、ゴダールが記者会見でべつに誰もそんなこと聞きたがっていないのに自分から「華氏911」についてコメントしたがり、してしまったのが、ちょっとさびしい光景として記憶されている。
反対派が集会を開きたくなるほど大阪では橋下人気が高いと見ていいのだろうか。
橋下大阪府知事を評する際に、その先駆者として石原東京都知事が例に出されることが多く、たしかに似た面があるのだけれども、この二人は既存の政治に失望しきった人々が、政治とは別の場所で目立っていたタレントに変革への期待をかけてしまった結果知事になったわけで、そうなると、彼らが出てくる前段にさらに似たような方たちがいたよな、青島幸男横山ノック田中康夫、みんな同じような形で支持を集めて出てきたんじゃなかったか、と思い出す。
そして、小泉純一郎も、自民党の中では異端にとどまっていたが、それゆえ「自民党をぶっこわす!」と叫んで自民党総裁になるという倒錯劇の主役をつとめることが可能になったのだった。
それはともかく、上の記事で「軍隊的官僚主義と自由競争を求める市場原理主義」と出てくるのを見て、なぜかチリのピノチェト政権のことを思い出した。それらは両立しないものなのだろうか?