キューバの若者はロックに夢中、なのだそうです

週刊金曜日982号(2014年3月7日号)四方田犬彦「犬が王様を見て、何が悪い? vol.11」より。
16年ぶりにキューバへ行った四方田犬彦の見聞。授業が終わり、学生と共に音楽を聴きに行ったが、キューバの学生が好むのはビートルズツェッペリン、クリームといった60年代から70年代初めのロックなのだそうです。わたしたちはキューバの音楽といえばサルサなどを思い浮かべますが、当地の学生にいわせるとサルサなどは年配の人や外国人のためのものだということになるそうで、自分たちが好きなのはロック、なのだとか。
それならそれで、なんでいまごろツェッペリンやクリーム? と思ってしまいますが、キューバでは1959年以降外国音楽を聴くことが禁止されてきて、1980年代の終わりにやってやっとその禁止が解けたのだとか。
日本ではいまやロックも伝統芸能の一種類みたいになってしまっていますが、1960-70年代なら日本の若者も、演歌はおっさん向け、オレたちはロックだ! とか言いがちだったのと似てるのかなあ?(いまでもその傾向は続いているかも)
そのようなキューバの事情と共に、四方田犬彦は自分の世代ならではの感想を綴っています。興味のある方は週刊金曜日を読んでみてくださいね。
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