ノルウェーのブレイビク

フランス週刊紙銃撃事件は四国新聞朝刊でも大きく取り上げられ、フランスの社会事情や先進国における表現の自由イスラム国をめぐる話題などと共に解説されていました。しかし、犯罪として見た場合、2011年に起きたブレイビクによるノルウェー連続テロ事件がまったく連想されなくなっていることに市井の犯罪実話マニアとしては小さな衝撃を受けております。単独犯によるテロとしては最凶レベルだったのに、もう忘れられているのでしょうか? 種類がちがうだろうが、などと言わないでください。これも、ヨーロッパ社会の中での移民の問題に関係してくる事件だったのですから。
ノルウェー連続テロ事件 ウィキペディア
長期に渡って構想を練り、綿密な計画を立て、実行する。白人男性はすごい、と畏怖の念を抱かざるを得ない、語り継がれなければならない犯罪です。ブレイビクを忘れるな。

追記 2015-01-12

アルジャジーラの英語版に、この事件についての論考でブレイビクの大量殺人を出しているものがありました。

One cannot attempt to comprehend the actions of mass murderer Anders Breivik or the recent report on the US government's torture of Muslim prisoners solely against the backdrop of western liberal ideals. However, when one considers the rise of a pervasive Islamophobic atmosphere as seen in prominent discourses across the US and Europe, one can understand the reason such violence becomes possible and, indeed, normalised.

Charlie Hebdo and western liberalism | Afghanistan | Al Jazeera

上の記事の中で、イスラムをアジアに置き換えてもわりとそのまま文意が通るような気がしてしまった…… orz
まあこんなもんだろうという、これが前提にあるようなあという、そういうものだと思って西洋を見ないとだめだよなあという、そうなりますわね。