『世界』2021年8月号 「分水嶺2」「コロナ戦記」

 

 特集は「サピエンス減少」人口減少という人類史の新局面を取り上げています。

 

2週間後に迫ったオリンピックに深く関係するのは、コロナ禍。連載が二つあります。

 

河合香織分水嶺2 コロナ緊急事態と専門家 第2回 オリンピックへの提言」

 6月14日から6月20日までの尾身先生をはじめとする専門家たちの動き、政府の対応を追っています。パンデミック下でオリンピックを強行する異常事態、それを極力安全に過ごすにはどうすればいいか。政府と連携していかなかればならないが故の苦労と、マスコミによる情報の世間の受け取り方から誤解されたりする問題も。最近見たニュースを思い出しながら読みました。

 

山岡淳一郎「コロナ戦記 第11回 コロナ対応 歪みの起点 屋形船から永寿へのリンクを追う」

 今回は東京都のコロナ対策を、始まりから現在まで見直しています。まだ世間が新型コロナに疎く、現在よりも恐れる気持ちが強かった時期、東京ナンバーの車が地方で石をぶつけられたりする出来事が起きていた……そんなことを思い出しました。報道も、受け取る側の私たちも今とは少しちがっていましたね。そして、小池百合子が再選を果たしてから「報復人事」を行ったこと。屋形船にクラスターが発生したときの都の対応がどうだったのか。最高責任者は都知事ではないのか、とか。

 

ぜひ、『世界』2021年8月号(no.947)を読んでみてください。

 

オリンピックは1都3県(首都圏)は無観客となりましたが、他の地方では人数を制限して観客を入れるといっているところもありますね。人が集まらないのに越したことはないので、無観客が無難だと思うのですが、なにがなんでもどうしてもオリンピックをやりたいという勢力があるのですね。スポーツに興味のない私にはわからないことです。

 

追記:2021-07-11 福島、札幌も無観客になったとのこと。