裁判員制度、2009年5月までにスタート!
裁判員制度 | 日本弁護士連合会
私たち市民の自由や権利と深くかかわる刑事裁判。
そこに市民が参加して判決の内容を決める制度が、世界各国で導入され、定着しています。
いよいよ日本でも、市民が刑事裁判に参加する裁判員制度がスタートします。
刑事裁判が必要としているのは、あなたの良識です。
ええ、そうなんです。もうすぐ市民は裁判に狩り出されるわけで、いやでも裁判やら法律やらについて知識を持たないといけなくなるらしいんですよ。
そんなときに、テレビでは光市母子殺害事件の弁護団叩きが盛り上がりまくってるわけなんですね。テレビにしてみれば、視聴率が取れるから、それだけ、ってなもんで、特に悪気はないのかもしれない。けれども、たとえば『たかじんのそこまで言って委員会』なんて裁判についての正しい情報を見てる人に伝えようなんて姿勢はまるでなさそうじゃない?にもかかわらず一部視聴者は「良識」をいたく刺激されて弁護団への懲戒請求までしてたりするんですよ。
『きょうも歩く』に、このような風潮を見て、裁判員制度導入に懐疑的になってきたという記事が出ていました。
マスコミの感情的報道に煽られた世論や、検察権力に楯突けない裁判所までが、極悪人の弁護士に対して、資格を剥奪せよ、という議論が起こっていることに、恐怖を感じている。こうした冷静さを失った議論が司法でなされるようになっているときに、市民参加という美しい響きの言葉がどういう意味を持つのか、考えなくてはならない。
9/8 司法制度改革を考える: きょうも歩く
それは、行政や立法というポジティブな分野の市民参加と意味が異なっていると思う。
裁判員制度の広告については、かつてこんな問題が発覚しています。
保坂展人のどこどこ日記 - 「裁判員制度タウンミーティング」とメディア支配
裁判員制度を市民に受け入れさせたい側にしてみれば、テレビで弁護団叩いておいて、市民の良識が反映されればあーいう弁護士は力を発揮できなくなりますよ、という宣伝もありなのかもしれないな、と勘ぐってしまうんですよ。あーいう弁護士、って、見る人によっては仕事に真面目に取り組んでいる弁護士だったりするんだけども。
しかし、あれだね。弁護士ばかりがあーだこーだ言われていますけど、検察だっていろいろあるじゃないですか?最近だとルーシー・ブラックマンさん殺害事件とか。検察への批判は『たかじん』ではやらないのかな?
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