サンデープロジェクト シリーズ「言論は大丈夫か」

日曜日にサンデープロジェクトを11時過ぎごろから観たのですが、シリーズ「言論は大丈夫か」(9)「鑑定医はなぜ逮捕されたか」をやっていました。
奈良で起きた母子3人死亡放火事件で、火をつけた少年の精神鑑定を担当した医師がジャーナリストに情報を提供したことが秘密漏示罪にあたるとして逮捕・起訴された事件を中心に、情報源を取り締まることでジャーナリストが取材しづらくされつつある現状を伝えていました。
過去にはマスコミが裁判中の事件について取材を続ける中で真相が明らかにされた事例もあるのですが、証拠などについて裁判以外での目的外使用禁止によって、もうそのような形でマスコミが力を発揮することができなくなるのではないかと危惧されてもいました。
裁判員制度をぶっ飛ばせ!!」というブログに番組のくわしいレポートが出ています。
本日のサンデープロジェクト - 裁判員制度をぶっ飛ばせ!!
サンデープロジェクトは毎回見ているわけではないのですが、以前この番組で「ビラ入れ逮捕と公安警察」というのを見て、私ははじめてビラ配りで逮捕された事件のことをくわしく知りました。公安は、左翼活動家であれば無理に罪名をでっちあげてでも逮捕しようとしているというのが実態だったのです。
立川ビラ配り事件は有罪が確定しそうです。

立川ビラ配り事件:有罪判決確定へ…最高裁が判決期日指定
 自衛隊イラク派遣に反対するビラを配るため、東京都立川市防衛庁(当時)の官舎に立ち入ったとして住居侵入罪に問われた市民団体メンバー3人の上告審で、最高裁第2小法廷(今井功裁判長)は判決期日を4月11日に指定した。2審を見直す際に必要な弁論が開かれていないため、3被告の上告が棄却され、罰金10万〜20万円とした2審・東京高裁の逆転有罪判決(05年12月)が確定する見通し。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080322k0000m040039000c.html

サンプロではこの市民団体メンバー3人が東京地裁で無罪となったときのうれしそうに支援者に手を振る映像も流していたように記憶しています。しかし、彼らは高裁で逆転有罪とされてしまいました。
共産党支持者がマンションでビラ配りしていて逮捕起訴になった事件も地裁で無罪、高裁で逆転有罪になってましたよね。
葛飾ビラ弾圧 高裁判決に厳しい目/民主主義つぶすな - 2007年12月17日(月)「しんぶん赤旗」
ぼーっと暮らしていると、今の日本はけっこう自由なんじゃないのくらいにしか思えないんですけど、じつは言論や表現の取り締まりが着々と進行しているようなんですね。これまでなんの問題もなかったビラ配りができなくなるというのは、規制が厳しくなったということになりますから。
でも、どうすればいいんでしょう。ジャーナリストを応援するくらいしか思いつきませんけども。応援するって、本買うとかですかね。おもしろそうなら買いますよ、本は。