福田首相辞任

突然の退陣表明。おどろき、というより、またか、というかんじ。記者会見をテレビで見て印象に残ったのは、福田首相についてはしばしば「他人事のように言う」という批判がなされたが、そのことに対して反駁していたこと。あの淡々とした喋り方のせいでそう見られることが多かったのだろうが、私はむしろあの自分のことも他人事のように醒めた目で見ている様子は好もしいくらいにしか思っていなかった。どうでもいいことだが、ああいう喋り方が嫌いな人ばかりではないはずだ。しかし、福田首相に関しては、徹頭徹尾欠点として評価されてしまった。
世間の良識ある主流派にとって、首相としてあらまほしき喋り方とはどのようなものなのだろうか。福田首相がわりと好きだった私には、わからない。