マイケル・ジャクソン死去

M・ジャクソンさん急死/音楽界に君臨、波乱の一生 - 四国新聞社
享年50。いやあ、びっくりした。こんなに急に逝くなんて。
訃報を知り、マイケル・ジャクソンのことを考えると、いろいろなことがとりとめもなく頭に浮かんできてしまう。それをここですぐまとめられそうにない。普段そんなに意識してなかったけど、自分にとってもリアルタイムで全盛期を見てきたスーパースターだけに、その時その時で刺激を受けてきたんだなと実感。
思いついたことをひとつふたつ書いてみる。
オバマ大統領と入れ替わるように、マイケルが逝ってしまうことに、時代の変化を感じた。マイケルが世界的スーパースターになったころから、アメリカの音楽や映画で黒人のスターがごくあたりまえに現れるようになった。黒人、という属性が特に意識されないまま、かっこいい、すてき、ということで、世界中で人気を博すようになっていったのだ。もっとも、各地で人種差別はいまも社会問題ではあるのだが、アメリカのスターとして黒人が出てくることはめずらしくもなんともなくなった。そのため、若い人になると、オバマが大統領になったからといって特におどろきや感慨もなかったのではないかと想像してしまう。
洋楽ファンとしては、プリンスがブラック・ミュージック版ジギー・スターダストなら、マイケルはファンク版ジュディ・ガーランドかな、というかんじで見ていた。ロックスターというよりは、The 芸能人。マイケルのファンの多くは、ロックスターに自己投影してぐちょぐちょに溶け合おうとするロック・ファンみたいなのとは異質な、エンターテイナーとしてのマイケルを常に期待する人たちだったのではないだろうか。それゆえマイケルにとっては、ステージでかっこよくきれいにキメてくれるのを当然と期待する客を満足させねばならない責務をごまかすことが許されないキツさが強烈だっただろう。そして、そんな客の期待に応えてしまえるから、マイケルはスーパースターになった。ファンクなノリを大勢に親しませた功績は評価しきれないほど大きい。
アラフォー以上の人なら覚えていると思うんだけど、マイケル・ジャクソンは『スリラー』が大ヒットする前、日本のテレビではスクーターのCMに登場。そのCMで流れていたのは名曲 "Don't stop till you get enough" だった筈。
http://www.youtube.com/watch?v=HrPTDU40hO4
『Off the Wall』は名盤。『スリラー』よりいいくらいかもしれない。
それと、エリザベス・テイラーの男友達は早死にする人が多いですね。どうでもいいことなんでしょうけど、ミーハー映画ファンとしては忘れてはならないことのような気がします。
ほかにも、マイケルをきっかけに、私が勝手に想像をふくらましてあらぬ方向に飛んでいくことはできそうですが、まとまりそうにないので、とりあえずこれで。
ありがとう、マイケル。安らかに。