村山雅人『反ユダヤ主義 世紀末ウィーンの政治と文化』講談社メチエ 54

反ユダヤ主義―世紀末ウィーンの政治と文化 (講談社選書メチエ)作者: 村山雅人出版社/メーカー: 講談社発売日: 1995/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (2件) を見る表紙に載った紹介文。 十九世紀末、遅れてきた自由主義と他…

笙野頼子『金毘羅』集英社

生まれてすぐ「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」という声にならない叫びを残して死んだ女児。その肉体に入り込んだ金毘羅が、人間の世界で自分を成り立たせるべく格闘する一代記。 冒頭より、ひとりつっこみの多い金毘羅の独白が続く。ひとりつっこみと書いたが、これは読…

笙野頼子との遭遇

最近はてな界隈でよしもとばななの『人生の旅をゆく』(幻冬舎文庫)が話題になった。それで文庫本を買って読んでみた。ネット上で取り上げられた一節を読んでの私の感想は、はてなブックマークにコメントした通り「店長に同情する」であって、これは本を読…

『あのころはフリードリヒがいた』ハンス・ペーター・リヒター(作) 上田真而子(訳) 岩波少年文庫 520

あのころはフリードリヒがいた (岩波少年文庫 (520))作者: ハンス・ペーター・リヒター,上田真而子,岩淵慶造出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/06/16メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 200回この商品を含むブログ (33件) を見る1925年にドイツで生ま…

『こいぬのうんち』 クォン・ジョンセン(文) チョン・スンガク(絵) ピョン・キジャ(訳) 平凡社

こいぬのうんち作者: クォンジョンセン,チョンスンガク,ピョンキジャ出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2000/09/01メディア: 大型本購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (8件) を見るこいぬが石垣のすみっこにちいさなうんちをするところから始まる…

湯本香樹実(ぶん)酒井駒子(え)『くまとやまねこ』河出書房新社

くまとやまねこ作者: 湯本香樹実,酒井駒子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2008/04/17メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 55回この商品を含むブログ (74件) を見るなかよしだったことりに死なれて突然ひとりぼっちになってしまったくま。小さな箱に…

太田昌国『日本ナショナリズム解体新書 発言1996-2000』(現代企画室)

日本ナショナリズム解体新書―発言1996‐2000作者: 太田昌国出版社/メーカー: 現代企画室発売日: 2000/09/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る太田昌国氏が1996年から2000年にかけて書いた文章を集めたもの。特にその…

ポケット版学研の図鑑10 恐竜・大昔の生き物

ポケット版 学研の図鑑〈10〉恐竜・大昔の生き物 (学研の図鑑 (10))作者: 真鍋真出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 2004/03メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (6件) を見る4月17日は恐竜の日。ということで、この本です。 ある日なにげ…

秋山あゆ子『くものすおやぶん ほとけのさばき』こどものとも612号(福音館書店)

http://www.fukuinkan.co.jp/magadetails.php?goods_id=20175 ユープラザうたづの図書館、月刊誌のコーナーには『こどものとも』が置いてあります。その中からとくに「これは!」とかんじいったのが、秋山あゆ子のこの作品。 「ここは むしまち むしのまち。…

長新太『なにをたべたかわかる?』(絵本館)

モナーの親戚みたいなネコの釣り師が主人公。 気持ちのいい朝の海で大きな魚を釣り上げたネコは、魚をかついでどんどん帰りを急ぐんだ。 その途中、大きな魚に引き寄せられたいろんな動物たちはみんないなくなってしまうんだ。 でも、ネコはそんなことぜんぜ…

絵本

図書館の窓際に座っていると、窓の向こうに雪がちらちらした気がしてよく見てみると、桜の花びらが散りだしているんですね。風が強かったせいもあるだろう。これからは白やピンクより、黄色い花や、新芽の明るい緑色がまぶしい季節になっていくのかな。 図書…

『世界の歴史 26 世界大戦と現代文化の開幕』中央公論社

世界の歴史 (26) 世界大戦と現代文化の開幕作者: 木村靖二,長沼秀世,柴宜弘出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1997/12メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (7件) を見る第一次世界大戦後のヨーロッパは、対等な国民国家が共存し、民主主…

星新一『声の網』角川文庫

声の網 (角川文庫)作者: 星新一出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/01/25メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 70回この商品を含むブログ (84件) を見る未来。メロン・マンションと呼ばれる住宅地区用の標準型ビル。 コンピューターが発達し、人々は日常生…

『まんが日本の歴史 11』大月書店(ISBN:4272500511)

副題「昭和 戦前期 十五年もつづいた戦争」向中野義雄(まんが) 加藤文三・黒羽清隆・吉村徳蔵・鈴木亮(編集委員) 第一話は『山宣、東京に死す』。治安維持法に反対した山本宣治が主人公。 「山宣」とは山本宣治のこと。支持者は敬愛の念をこめて彼を「山宣」…

『リベラルからの反撃』 『論座』編集部(編) 朝日選書796 朝日新聞社

『後藤田正晴の「遺言」―― 東京裁判・靖国・外交』からはじまる、リベラル側からの意見をまとめたもの。『論座』に掲載された論文や対談が中心。 本屋では『国民の歴史』など、正論-諸君!-SAPIO-WILLつながりの本が並べられている棚に狭まっていました。表…

『ヒトラー独裁下のジャーナリストたち』ノルベルト・フライ/ヨハネス・シュミッツ(著) 五十嵐智友(訳) 朝日選書560

ヒトラー独裁下のジャーナリストたち (朝日選書)作者: ノルベルトフライ,ヨハネスシュミッツ,Norbert Frei,Johannes Schmitz,五十嵐智友出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 1996/08メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 12回この商品を含むブログ (2件) を…

『新聞社襲撃 テロリズムと対峙した15年』朝日新聞社116号事件取材班(編) 岩波書店

新聞社襲撃―テロリズムと対峙した15年作者: 朝日新聞社116号事件取材班出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/08/27メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (4件) を見る「警察庁広域重要指定116号事件」とは1987年1月24日より始まった朝日新…

「メディア・リテラシー 世界の現場から」菅谷明子(著) 岩波新書

現代社会の中心にはメディアがある。 メディアが送り出す情報を読み解き活用するためにはどうすればよいのか? イギリス、カナダ、アメリカのメディア教育や市民のメディア活動の現場を取材しながら著者は考える。取材者としての自分の見方に偏見があると気…

総研所長、木村建設社長、ヒューザー社長、いずれも本を出しているわけだが

Amazonでさらっと見てみると? 『建設業経営、革新の発想』内河健 出版社: 都市文化社 ; ISBN: 4924720739 ; (1986/01) レビューも目次もなし。 『木村イズム「現場力」で勝つ!―日本の常識の壁を越える木村建設の挑戦』鶴蒔靖夫 出版社: IN通信社 ; ISBN: 48…

村上龍の新作「半島を出よ」

amazon:半島を出よ 村上龍 まだ読んでなくて。買おうかどうしようか迷ってるところです。 このところ龍さんくるしそうなのかなと勝手に心配していたので、とりあえず勝手に安心しました。私にとっての村上龍は、ひどく生理的な感覚面を描写して伝える力のす…

岡田史子さん死去

アサヒ・コムより 漫画家の岡田史子さん死去 2005年04月09日03時04分 岡田 史子さん(おかだ・ふみこ=漫画家、本名高田富美子=たかだ・ふみこ)が3日死去、55歳。葬儀は8日に行われた。自宅は埼玉県所沢市北秋津815の3。 主な作品は「ピグマリオン…

サリンテロについての本

サリン事件を科学的視点で見る『サリン事件の真実』(http://artifact-jp.com/mt/archives/200503/saringasattacks.html) amazon:サリン事件の真実平和ボケと言われる日本だけど、テロに関してはフライング気味。

「失踪日記」吾妻 ひでお(著) イースト・プレス

amazon:失踪日記 吾妻ひでお 購入予定メモ。 一時期はまりました。単行本集めましたよ。 その後見かけなくなって、どうしたのかなと思いつつ、こちらもあまりマンガを読まなくなって関心が薄れてたんだけど… インタビューで「太宰治が好きだ」と言ってたのを…

「からくり民主主義」高橋秀実(著) 草思社

からくり民主主義作者: 高橋秀実出版社/メーカー: 草思社発売日: 2002/06メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 30回この商品を含むブログ (47件) を見るこの本は、著者がテレビ番組制作会社でAD(アシスタント・ディレクター)をしていた頃の体験談から始まる…